薬剤性EDとは
普段、服用している薬の副作用などが原因でEDを引き起こすことを薬剤性EDといいます。
この薬剤性EDは2017年を皮切りに増加しているようで、ED患者のうちの4人に1人が薬剤性EDが原因だと言われています。
特に高血圧を治療する降圧剤とうつ病を治療する抗うつ剤は薬剤性EDを引き起こしやすいと言われています。
その他、テストステロンを抑える薬やホルモン剤なども薬剤性EDを引き起こす可能性が高いようです。
テストステロンとは
男性ホルモンの一種で、このテストステロンの分泌量が減少することで性機能が低下したりします。
特に40代半ばを過ぎるとテストステロンの減少により男性更年期障害(LOH 症候群)になりやすく、男性更年期障害のままストレスを溜め込むことでより、うつ病を引き起こしやすくなると言われています。
うつ病でストレスを感じ、そして男性更年期障害でテストステロンが減少する、この2つの流れはよりEDを誘発しやすいと考えられているようです。
私の体験からうつ病の治療のために抗うつ剤、安定剤、睡眠導入剤は服用していたことはあります。
実際に抗うつ剤で勃起し辛いということはそこまでなかったような気がしますが、これはあくまでも個人的なことですので断言はできません。
ただ、抗うつ剤でもSSRI系の薬を服用してる時は勃起のことより性欲自体があまり湧かなかったような気がします。
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薬剤性ED-wikipedia-
薬剤性EDに引き起こしやすい薬
以下の薬は薬剤性EDを引き起こしやすいと言われている薬です。
降圧剤 | サイアザイド系利尿剤・ループ利尿剤・K 保持性利尿剤・中枢交感神経抑制剤・末梢性交感神経抑制剤・血管拡張剤・α 遮断剤・αβ 遮断剤・β 遮断剤・Ca 拮抗剤・ACE 阻害剤・アンジオテンシン受容体拮抗剤 |
抗うつ剤 | 三環系抗うつ剤・SSRI・SNRI |
睡眠剤 | パルピツール酸系 |
抗男性ホルモン剤 | 抗アンドロゲン剤・LH-RH アナログ |
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-ED診療ガイドライン-
あくまでもこれらの薬は薬剤性EDを引き起こす可能性が高いと言われている薬です。
必ずしも薬剤性EDを引き起こすということではありません。
降圧剤とEDの関係性
血圧の治療に用いられる降圧剤だと例えば、利尿剤やカルシウム拮抗薬をEDリスクの少ないARBに変更することが多いようです。
アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)
ARB(エー・アール・ビー)とも呼ばれています。
アンジオテンシンⅡはその受容体に結合してはじめて血管を収縮させ、血圧を上げる作用を示します。つまり、受容体への結合を妨げれば、血圧が上がるという反応は起きないのです。
ARBは、アンジオテンシンⅡが受容体に結合するのを妨げて、血管を拡張させ、血圧を下げる作用を示します。
ARBは腎障害や糖尿病性腎症にも有用であることが報告されています。
薬を常用し始めてから勃起に対してどこか違和感があると思った場合は、担当医師に相談しましょう。
常用している薬の分量の調整、服用の中止は独断で決めないように必ず医師に相談しましょう。
抗うつ剤とEDの関係性
良く抗うつ剤は薬剤性EDと関係があるという情報が出てきますが、実際にはそこまで気にしなくても大丈夫なようですが、ただ、抗うつ剤の種類にもよりますが副作用で性欲減退の報告があるようです。
性欲減退がきっかけに心因性EDに発展する可能性は少なくはないので、抗うつ剤を服用して性欲減退が頻繁に起こる場合は担当医師に相談しましょう。
そして抗うつ剤とバイアグラなどのED薬の併用は大丈夫のようですが、抑うつの症状により、バイアグラの効果が出ない場合もあるようです。
※お薬を併用する場合は必ず担当医師に相談するようにしましょう。
その他、睡眠薬、睡眠導入剤も抗うつ剤ほどではないですが、性欲減退の報告は多少はあるようなので服用する場合はあらかじめ注意しましょう。
薬剤性EDのまとめ
薬剤性EDは薬の減量、また他の薬剤に変更することで改善される可能性が高いと言われていますが、常用している薬の減量や他の薬剤に変更をする場合は必ず医師の相談の上で行うようにしましょう。